Google製スマートフォン「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「Pixel 10 Pro XL」が2025年8月28日に登場しました。これらのモデルは全てGoogle製SoC「Tensor G5」を搭載しており、性能差が気になるところです。この記事では、実際に複数のベンチマークアプリを使って各モデルの性能や熱性能を測定し、どのモデルを選ぶべきかを考察します。
Pixel 10シリーズの基本スペック
Pixel 10シリーズは、無印モデルからProモデルまで多様な選択肢を提供しています。以下に、各モデルの基本スペックをまとめました。
モデル名 | ディスプレイ | バッテリー容量 | RAM容量 | ストレージ容量 | 背面カメラ | 前面カメラ | OS | 価格 |
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Pixel 10 | 6.3インチ, 1080×2424 | 4970mAh | 12GB | 128GB / 256GB | 48MP広角, 13MPウルトラワイド, 10.8MP望遠 | 10.5MP | Android 16 | 12万8900円~ |
Pixel 10 Pro | 6.3インチ, 1280×2856 | 4870mAh | 16GB | 256GB / 512GB | 50MP広角, 48MPウルトラワイド, 48MP望遠 | 42MP | Android 16 | 17万4900円~ |
Pixel 10 Pro XL | 6.8インチ, 1344×2992 | 5200mAh | 16GB | 256GB / 512GB | 50MP広角, 48MPウルトラワイド, 48MP望遠 | 42MP | Android 16 | 19万2900円~ |
ベンチマーク結果の分析
性能を確認するため、定番ベンチマークアプリ「Geekbench 6」と「AnTuTu Benchmark」を使用しました。以下に、各モデルのベンチマーク結果を示します。
Geekbench 6
- シングルコアスコア:
- Pixel 10 Pro XL: 2312
- Pixel 10: 2309
-
Pixel 10 Pro: 2312
-
マルチコアスコア:
- Pixel 10: 6221
- Pixel 10 Pro: 6404
- Pixel 10 Pro XL: 6204
AnTuTu Benchmark
- 総合スコア:
- Pixel 10: 134万4281
- Pixel 10 Pro: 124万8293
- Pixel 10 Pro XL: 135万4473
- Pixel 9 XL: 123万8528
これらの結果から、各モデル間での性能差はほとんどなく、特に「Pixel 10 Pro」が多少優れたスコアを記録していますが、実際の使用感においては大きな違いは感じられないかもしれません。
熱性能の測定
高負荷時の温度も気になります。室温28度の条件下で、各モデルの温度を赤外線サーモグラフィーで測定しました。
- Pixel 10:
- ディスプレイ上部: 39.1度
-
背面カメラ近く: 38.0度
-
Pixel 10 Pro:
- ディスプレイ上部: 39.4度
-
背面カメラ近く: 37.4度
-
Pixel 10 Pro XL:
- ディスプレイ上部: 37.4度
- 背面カメラ近く: 36.8度
どのモデルも「熱い」と感じるほどの温度にはならず、ゲームや高負荷な作業でも快適に使用できると考えられます。
まとめ
- Pixel 10シリーズは全モデルが「Tensor G5」を搭載。
- 性能差は小さく、特にカメラやバッテリー性能が重要。
- ベンチマーク結果はほぼ横ばいで、旧モデルとの差も少ない。
- 熱性能は良好で、高負荷時でも快適な使用感。
- 購入時はカメラ性能やバッテリー容量を重視すべき。
FAQ
Q1: Pixel 10シリーズの中でどのモデルが一番おすすめですか?
A1: カメラ性能やバッテリー容量を重視するなら、Pixel 10 ProまたはPro XLが良い選択です。
Q2: ベンチマークスコアは実際の使用感に影響しますか?
A2: ベンチマークスコアは参考になりますが、実際の使用感はアプリや使用状況により異なるため、一概には言えません。
Q3: 熱性能はどの程度ですか?
A3: 高負荷時でも温度は比較的低く、快適に使用できる範囲です。
Q4: どのモデルがコストパフォーマンスに優れていますか?
A4: Pixel 10はコストパフォーマンスが良く、基本的な性能を十分に満たしています。